パパママ世代が子供の頃は、百貨店に足を運んだり、幼稚園・保育園に来るカタログから選ぶのが主流だったランドセル。
最近は百貨店だけでなく大手量販店やネット通販でも買えるようになりました。
だけど、ランドセルの種類も多くなって、どこで買うのが一番お得なのか?何をポイントに選ぶべきか?といったことで迷いやすくなっているのも事実なんですよね。
しかも、ネット通販で買っても、保証がちゃんとついているのか?詐欺にあったりしないか?といった心配をする人もいるでしょう。
そこで、このページでは百貨店でランドセルの販売員をした経験のある私が、失敗しないランドセルの選び方や他よりもお得に買うためコツを次の通りまとめました。
- ランドセル購入の主流な方法
- ランドセルを通販で買うメリットデメリット
- 通販ランドセルのおすすめブランド
- ランドセル選びで失敗しない5つのポイント
このページを読めば、6年間安心して使えるランドセルが好タイミングでお得に買えるコツがわかります。
ぜひ活用してくださいね。
ランドセルはデパートや直営店で買うのが主流でした
以前はランドセルを販売しているお店自体が少なかったので、ちょっと凝ったランドセルが選ぶときは、デパートや鞄メーカーの直営店で購入するしかありませんでした。
そのため、パパママ世代やもっと上の世代になると、おさがりランドセルも普通に使われていました。
最近ではランドセル業界の競争が激しくなってきたので、色やブランドや種類も豊富になり、ランドセルを購入できる場所が増えてきました。
子供と一緒に実物を見て選べる機会が増えたのは良いのですが、どんなタイミングでどのお店を活用するべきなのでしょうか?
ランドセル デパート
品質の良いランドセルを選ぼうと思ったら、三越や伊勢丹など大手のデパートに行けば、かなり失敗は防げます。
大手デパートには最新モデルや高級ランドセルが揃っていて、品質にこだわる保護者の方からも人気です。
大手量販店にも出品しているランドセルメーカーもありますが、いわゆる「百貨店モデル」は高品質に作られています。
革の種類や金具が高級なので、ヘタりにくくハリが長持ちするランドセルがほとんどです。
来年度向けのランドセルは、春の入学が終わったあたりには品揃えしていますが、もっと早いところもあり、3月下旬から始まってるデパートやブランドもあるので、早めにチェックしておかないと人気の最新モデルはすぐに完売してしまうこともあります。
大手ランドセルメーカーの直営店舗も増えてきました
シーズンオフでもランドセルを見にいけて、比較的ゆっくりランドセルを試着できるメーカー直営店も増えてきました。
直営店では、メーカー独自のランドセルしか置いていない代わりに様々なランクやカラーのランドセルが置いてあります。
また写真撮影やグッズ作成など、ランドセルを選ぶお子様が喜ぶイベントを開催しています。
最近の人気は大手ショッピングモール(イオンやニトリ)
テレビCMでよく見る大手ショッピングモールや量販店のランドセルが、最近主流となりつつあります。
特にイオンやニトリのランドセルが人気で、安いものでは1万円台~の格安ランドセルも販売されています。
これらのランドセルはかなり人気なので、タイミングを逃すとあっという間に売り切れてしまいます。
価格を抑えつつお子様の希望にあったランドセルを買いたいなら、販売スケジュールをしっかり押さえておきましょう。
店舗で買うデメリット
「実際に手に取ってランドセルを選びたい」と考えている方は多いですが、実は店舗で買うデメリットもあるので注意しておきましょう。
確かに実物を見て、試着してから買うのも大切ですが、損してしまうことにもなりかねません。
通販の方が安いことが多い
実店舗で販売するには、店舗のスペースや販売員にコストがかかるので、通販よりも割高に設定されている事が多いです。
実店舗にあった同じ品物を安く売られているのをネットで見つけたという保護者の口コミもあるので、なるべく価格を抑えたい人は通販のランドセルもチェックしておくのは必須です。
試着してもあまり意味がない
6年間背負うランドセル、せっかくなら子供の背中にフィットして、体に優しいランドセルを選んであげたいですよね。
でもちょっと待ってください。
ランドセルを選ぶ5~6歳から12歳まで、かなり体格が大きくなるので試着はあまり意味がありません。
特に、ランドセルを選ぶのは小学校入学前の夏なので、そこから入学式までにぐっと背が伸びる子も珍しくありません。
店舗で試着したときにだいたいの子供さんの希望を聞いておいて、実際には通販で買い求めるのが賢い買い方になりそうですよ。
全モデル、全カラーを展示していないことが多い
百貨店や量販店の販売スペースでは、人気のモデルやカラーを厳選して販売しています。
そのため「これでいいか」と妥協して買ってしまうこともしばしば。
ネット通販のページやランドセルメーカーのホームページを見てみると、選びきれないほどのモデル・カラーがラインナップされています。
6年間使うことを考えて成長しても恥ずかしくない色やモデルを選びましょう。
最近のランドセルは通販で買うのが主流なの?
「ランドセルってどう選んで良いか分からない」と思う人も多いでしょう。
ネットで検索すると、ランドセルの通販サイトがたくさんヒットしますが、実際に実店舗より需要があるのが現実です。
実物を見ずにランドセルを買うのは不安かもしれませんが、実は実店舗で購入するよりもお得に手に入るという事実があります。
最近主流になりつつある、通販でランドセルを買うメリットデメリットを整理してみましょう。
ランドセルを通販で買うデメリット
「実物を見ないまま」ランドセルを買うのはデメリットなのでしょうか?
カタログやPC・スマホの画面上で見ただけで買ってしまうと、実物が届いて「思ったのと違う・・・」となっては困りますよね。
意外とお子様のほうが違いを感じてしまうことも多いので、できるなら同じモデルを販売している実店舗で試着をしてみたほうがいいでしょう。
実際に背負えない
小さい子供の背中には、重すぎるランドセルや背負いにくいランドセルは負担になります。
ランドセルの重さは、平均1キロ~1.5キロで、教科書や小道具を入れると5キロ以上になってしまうこともあります。
ランドセルの重さ自体の差はほとんどありませんが、肩ベルトがしっかりしているか?体にフィットするものか?についてはしっかりチェックしておきましょう。
「背負ったら痛い」「歩くたびに肩ベルトが落ちてくる」といった症状はランドセルの形が体に合っていません。
また、子供は成長スピードが速いので、実店舗で選んだ時にフィットしていてもすぐに体型が変わってしまいます。
それよりもできるだけ「肩への負担を和らげるクッション性」を比較してみましょう。
肩ベルトの厚みやクッション材を肩ベルトに使用しているか、のポイントも見ておくといいですよ。
参考:ランドセルの重さが健康に影響?:ランドセル工業会(http://www.randoseru.gr.jp/weight/)
素材の質感がわからない
色や革の質感が分かりにくいのも通販のデメリットの一つです。
特に最近女の子に人気のパープルや水色は微妙な色の違いが出やすいので、通販だけではなく、実店舗でも確認しておくのがいいでしょう。
ただ、定番の黒や赤は通販でも色の違いが出にくいですし、ブラウンや紺などダークな色も同じです。
あとは、革のツヤ感やハリなどは写真では分かりにくいので、口コミで満足度を調べておくといいですね。
ランドセルを通販で買うメリット
続いては、ランドセルを通販で買うメリットを見ていきましょう。
お子様の祖父母世代は通販に抵抗があるかもしれませんが、意外とランドセルを通販で買うメリットはたくさんあるんですよ。
店頭より安いことが多い
店舗スペースや販売員が必要ないので、店頭販売よりも通販のランドセルのほうが安めになっていることが多いです。
送料分を含めても、店舗と同じものが安く手に入ります。
全モデル、全カラー揃っている
スペースの都合で人気モデル・カラーしか置いていない実店舗が多いですが、通販ならカタログやネットショップのページに全種類掲載できます。
休日に時間をとって、実店舗にやっと見に行ったのに、完売していた・・なんていう失敗もなく、早期にお気に入りのランドセルが見つかる可能性大です♪
店舗に行く手間がかからない
ランドセルの種類が多い実店舗が近くにない家庭も多いでしょう。
わざわざ百貨店や大型ショッピングモールに足を運んで気に入るものが見つからなかったとなると、家族みんなが疲れてしまいます。
通販のランドセルなら自宅でゆっくり家族と一緒にランドセルを選べます。
また、他のブランドのランドセルの細かい部分も比較できます。
もしもお気に入りのランドセルが見つかったら、通販で目星をつけておいてから、実物を取り扱う実店舗を探す方が効率が良いですね。
人気商品も早期に購入できる
ランドセル商戦は年々加熱していて、人気モデルは入学前年の春には売り切れてしまいます。
実店舗に出回る前に完売してしまう事もあるので、お得なランドセルは通販で早めに押さえておきましょう。
メーカー直営の公式サイトがおすすめ
ランドセルが通販できる主なショップは、以下のようなサイトがあります。
- Amazonや楽天
- メーカー直営のネットショップ(公式サイト)
- イオンやニトリのネットショップ
ついつい馴染みのあるネットショップにアクセスしがちですが、ランドセルを買うならメーカーの公式サイトで購入するのがいいでしょう。
種類が一番豊富で、更にメーカー保証もあって安心です。
実店舗と同じモデルが少し安く販売されています。
通販でおすすめのランドセル メーカー
それでは、通販で買えるランドセルのうちおすすめのメーカーを見ていきましょう!通販でおすすめのランドセルメーカーは以下の通りです。
- 萬勇鞄
- セイバン
- キッズアミ
いずれのメーカーも人気モデルが春に売り切れてしまうので、公式サイトの通販で早めに選びましょう。
萬勇鞄
直営店(ショールーム):直営店は愛知県で全国にショールーム・展示会あり。
仕上げが職人さんの手縫いが特徴である萬勇鞄。
ランドセルの革の状態にあわせて縫い加減が調整できるので、ランドセル1つ1つが高品質なのが特徴です。
また、職人さんが手作業を行う工房系のランドセルではカラーやデザインが豊富です。
萬勇鞄のショールームは中国地方や北陸地方に多いのですが、常設の店が関東や関西などほか地域に少ないです。
ランドセル販売の時期になると首都圏や関西地方にも展示会を開くので、日程をHPでチェックして行くこともできますが、それでも足を運ぶ頃には人気モデルが無くなっていることもあるので注意が必要です。
せっかく行ってもお目当てにしていたランドセルがなくなってしまうということがないうちに、早めに通販で買うのがおすすめです。
セイバン
直営店:全国に10カ所あり(宮城、東京都2箇所、立川市、神奈川、愛知、静岡、大阪、兵庫三宮)
34ものモデルがあり、カラーやデザインが数えきれないほどあるセイバンも、実は通販がおすすめです。
セイバンは直営店舗やランドセル販売期の販売スペースも広いのですが、実店舗で販売されているランドセルは全モデルのうち一部だけです。
公式サイトの通販なら「アウトレット品」「通販限定ランドセル」なども含めた幅広い商品からランドセルを選べます。
型落ち品など、品質に問題が全くないランドセルが格安で手に入る可能性もありますよ。
キッズアミ
直営店:東京のみ
キッズアミはCMなどで宣伝されていないので知らない方もいるかもしれませんが、大人っぽいランドセルや個性的なものが多いのでこだわりのある人は必見です。
キッズアミは創業60年以上を誇る老舗メーカーのランドセルブランドで、文部科学大臣賞をランドセルで初めて受賞するなど高い品質を誇てっています。
アマゾンや楽天の格安サイトでは不良品もある
ランドセルメーカーの公式サイト以外では、楽天やAmazonなどのネットショップでランドセルを購入できます。
幅広い価格帯やデザインのランドセルがありますが、まれに不良品やすぐ壊れてしまうランドセルを買わされてしまう場合があるので注意が必要です。
詐欺サイトの見分け方
○ランドセルの通販サイトについてなんですが、少し怖いのでこちらに質問させて頂きました。
電話番号がなく、メールで質問しても返事がありません。
地図で住所を検索したらお寺さんのとこでした。
このようにランドセル通販サイトを謳った詐欺サイトもあるので、公式サイト以外のランドセル通販は注意が必要です。
詐欺サイトの見分け方は以下の通りです。
- サイトがきちんとした日本語で書かれているか
- ランドセルの商品名が適当に書かれていないか
- 会社の住所や電話番号が本物で、問い合わせがきちんとできるか
- 実店舗を展開しているか
- クレジット払いや代引きが利用できるか
最近は海外拠点の詐欺グループがランドセルサイト経由で詐欺をはたらくケースがあります。
公式サイト以外でランドセルを買う場合は、必ず電話で問い合わせて信頼できるサイトか確かめるほか、口コミで実際に買った人の声を調べてみましょう。
被害にあってしまったら
偽のランドセルサイトで詐欺にあってしまったら、残念ながら一度払ったお金は戻ってこないケースが大半です。
特に海外拠点の詐欺グループだと介入しにくく、泣き寝入りした人も少なくありません。
それでも、お金が戻ってくるわずかな可能性があるので、消費者センターや警察に被害の相談をした方がいいです。
失敗しないランドセルの選び方5つのポイント
ランドセルは何を基準に選んだら良いか分からないという人も多いですが、まずはしっかりとランドセルの素材感や質感を見極めるのが大事です。
ランドセルの基本設計や素材ががしっかりしていると6年間毎日使用するのに安心です。
A4サイズ
ランドセルの大きさで「A4サイズ対応」と表示されているものがありますが、3種類あります。
- A4用紙のサイズ
- A4クリアファイルのサイズ
- A4フラットファイルのサイズ
現在は、A4フラットファイルのサイズが主流になっています。
メインポケット(教科書を入れる大きなポケット)の横幅で入るかで決まり、横230mm×縦308mmのA4フラットファイルが入る大きさを選んでおくのがいいでしょう。
縫製
ランドセルが壊れる原因のほとんどが縫製のもつれによるものが多いので、縫い糸の太さやランドセルの角の仕上げも確認しておきましょう。
肩ベルト
肩ベルトには3D立ち上げなど背負い易さが注目されますが、それよりもクッション性に着目しましょう。
厚みがあって反発力が高いものを選ぶのがポイント。
クッション材を何層も使用していると通気性もよくなるのでおすすめ。
背当て
背あて部分にはウレタン素材が使用されています。
弾力性の高いウレタン素材がしっかり使われているランドセルは凹凸がありますが、格安ランドセルは背あて部分が薄いので、要注意です。
ふっくらしている背当てのランドセルを選びましょう。
型崩れ
格安ランドセルの中には、半年も使うと型崩れしてくるものがあります。
原価を下げて低品質な革素材を使っているとすぐにへたりやすいので、皮の素材も確かであるか比較しておきましょう。
ランドセルは通販で購入がおすすめ|まとめ
ランドセルを通販で買うメリットは、一度に豊富な種類がネット上で見ることができるほか、細かい点でしっかりと素材や質感を比較できることにあります。
ランドセルの通販で比較する際には、次のポイントでチェックするといいですよ。
- 6年生でも使える色やデザインか
- 品質や素材、縫製のチェック
- 肩ベルトや背当てのクッション性
以上のポイントでチェックしたら、あとは購入するタイミングです。
できれば1年前の春から選んでおくと気に入ったランドセルが品切れにならないで安心です。
安く買うのに型落ちのランドセルを選びたい場合はもっと早いタイミングで1年半以上前からチェックしておかないといけないので、子供さんの試着は意味がありませんね。
迷ってしまってよくわからない、といった人は、一般ブランドで定番カラーから選ぶと比較しやすいですよ。
子供さんが6年間安心して使えるランドセル選びにお役に立てると嬉しいです。
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