今、親子で交換日記をする家庭が増えているのをご存じですか?
子供が字を読み書きできるようになったら、その練習もかねて始める家庭が多いようです。
とはいっても子供と交換日記ってどんなことを書けばいいのか?わからない方も多いですよね。
実は私も子供が幼稚園の年長のころから交換日記をしているので、やってみてよかったと思うこと、心がけていることをご紹介します。
親子で交換日記をするときのコツ
親子で交換日記を長く続けるためにはいくつかコツがあります。
子供が「面倒だな」と思わずに書いてくれるために、親はどんなことを心がければいいのでしょうか?
交換の頻度は細かく決めない
交換日記をすることになったら毎日でも様子を聞かせてほしい###と思う方も多いでしょうが、特に小さいお子さんの場合はあまりきっちりと決めない方がいいかもしれません。
頻度を細かく決めて親が何度も催促すると、交換日記を書くことが義務のようになってしまい嫌になってしまう子もいるでしょう。
「3日に1度」「1週間に1度」などと少し長めに期間をとっておき、書いている様子がなかったら声をかけるようにしてみましょう。
声をかけるときにも「日記書いたの?」などというのではなく、「どんなことでもいいから書いてくれたらうれしいな」というように親が楽しみにしていることを伝えると子供も書きやすいのでおすすめです。
内容にダメ出ししない
子供が日記を渡してきたら、字の汚さや文章力が気になってもそれを細かく訂正してはいけません。
先生のように添削してしまうと子供は途端に日記を書く気をなくしてしまいます。
字が間違っているときだけ軽く訂正するようにして、文章が多少わかりづらくても軽く流してあげましょう。
交換日記を続けて親の書いた正しい文章を読んでいるうちに、子供の文章力は少しずつ上がっていくので心配しすぎなくても大丈夫です。
子供の書いた内容を掘り下げていく
交換日記を始めたころなど、子供が何を書いていいかわからず短い文のうちには書きやすいように親の方から質問してみるのもいいでしょう。
例えば「学校で休み時間に遊んで楽しかった」という文だったとしたら「誰と遊んだの?」
「何をして遊んだの?」など答えやすい質問をしてあげます。
また、親の方から書いてほしいことをリクエストするのもOK!
「今日の給食で一番おいしかったのは何?」「今は図工でどんなものを作ってる?」など、子供が悩まずに答えを書けるような質問をしてみましょう。
ただし、子供が悩みを相談してきたり嫌だったことを報告してきたときにはそっとしておくことも大切です。
悲しい、つらい気持ちを受け止めてあげながら親からは深く聞かず、「話したいときにはいつでも聞くから相談してね」と伝えてあげましょう。
ノート選びは子供と一緒にすると◎
交換日記をするときには子供が書きやすい、書きたくなるようなノートにするのも長く続けるポイントです。
子供の年齢や趣味によってキャラクターものや方眼ノート、シンプルな罫線のものなどを一緒に選んでみましょう。
絵をかくのが好きな子なら自由帳のような白紙のノートもいいですね。
子供が何を書いたらいいのかわからなそうなときには市販の交換日記用のノートもお勧めです。
「今日の出来事」「今日嬉しかったこと」など項目が決められているので子供も書きやすくなっています。
親子で交換日記をするのがいい理由
交換日記をするとどんないいことがあるのでしょうか?
実際に私が子供と交換日記をしてみてよかったなと思うことをお伝えしますね。
子供のメリット
① 自分の考えや気持ちに気づくことができる
その日にあったよかったことや嫌だったことを書くうちに、どうしてそう思ったのか、本当はどうしたかったのかなど気持ちを整理することができます。
次はこれをしてみたい、今度はこんな風にしてみたいという気持ちにつながることもあるでしょう。
② 文章力がつく
自分の気持ちを文章にするのは慣れていないととても難しいことです。
交換日記を始めてしばらくは子供からの文章は本当に読みにくいものかもしれません。
ただし先ほども少し触れましたが、親の書いた文章を何度も読むうちに子供の文章力は確実に上がっていくので心配することはありません。
読書が文章力の向上にいいことは皆さんご存じだと思いますが、なかなか子供が本を読んでくれないと悩んでいる親が多いのが現実です。
本を読むのが嫌いな子でも親からのメッセージなら喜んで読んでくれるでしょう。
③ 本音を話すことができる
大人もそうですが、子供だって面と向かって話をするより文章にした方が気持ちを伝えやすいものです。
また、会話をしているとありがちな話の途中でさえぎられてしまうことも交換日記ではありません。
そのため落ち着いて冷静に自分の気持ちを伝えたり、謝ることができるでしょう。
親のメリット
① コミュニケーションがとれる
共働きだったり、子供が複数いると1人の子供とゆっくり向き合う時間を取れなかったりしますよね。
また、子供が大きくなってくると塾や習い事なども増えてさらに忙しくなります。
そんな場合でも交換日記なら子供が寝た後など、時間に余裕があるときにじっくり子供と向き合うことができるのでおすすめです。
② 子供のことがよくわかる
子供は面と向かって話せないようなことでも交換日記には書いてくれることがあるので、今どんなことを考えているのかを知ることができます。
また、面と向かって話していると感情的になってしまうこともありますが文章にするとそれがないので、お互いに冷静に自分の気持ちを話すことができるのもいいことですね。
子供が書いた文章を読んでいまの文章力や漢字の理解度がわかるのも親から見たら嬉しいポイントだと思います。
意外と難しい言葉や漢字を知っていて感心するかもしれません。
交換日記に書く内容
親子で交換日記をするのにどんなことを書けばいいのでしょうか?
基本的にはなんでもOKなのですが、「何を書けばいいのかわからない」という方のために少しだけポイントをお話ししますね。
親から子供に書くとき
親から交換日記を書くときには、子供が読んだり書いたりするのが嫌にならないようにポジティブなことを書くようにしましょう。
- 今日すごいと思ったこと
- 一緒にやって楽しかったこと
- やってもらってうれしかったこと(感謝の気持ち)
- 今度ここに行こう、これをしようという約束
など、子供が読んで嬉しくなるようなことを短い文章で書くといいですよ。
そのほかにも子供の不安を和らげるような言葉や励ましなんかもいいと思います。
イラストやシールなどでページを可愛く飾ってあげるのもいいですね。
子供から親に書くとき
子供から書くときには最初は本当に何を書けばいいのかわからないでしょうから、書きやすいことを書いてもらいましょう。
- 今日学校であったこと
- 仲のいいお友達のこと
- 習い事で今やっていること
など、まずは事実を書いてもらうだけでOKです。
慣れてきたら少しずつ自分の気持ちも書いてくれるようになりますよ。
お父さんやお母さんに聞きたいことを書いてもらうのもいいかもしれませんね。
親子ではじめる交換日記のコツ|まとめ
交換日記というとお友達同士でするものというイメージが強いと思いますが、親子で交換日記をするのも新しい発見がたくさんあっていいものです。
お手紙と違ってバラバラにならずあとで読み返すことができるのも、子供の成長が感じられていいなぁと私は思っています。
子供はたった数か月の期間でも字や文章がとても上手になっていて驚きます。
皆さんもぜひ親子交換日記をしてみてくださいね!