ランドセルをゴミとして捨てる方法は自治体によって違う?
ランドセルは実はお住まいの自治体によって捨てる方法が違うって知っていますか?
もしランドセルを捨てる際はお住まいの自治体の廃棄方法を知ってランドセルを捨てる必要があります。
そこでランドセルが自治体別の理由や自治体別にランドセルをどう捨てるか探す方法、そして地方・自治体の廃棄方法をご紹介します。
自治体別でランドセルをゴミとして出す理由
では何故自治体別にランドセルは捨てる際に方法が違うのでしょうか?
それは、クラリーノなどの人工皮革は燃やすと有害物質が発生する可能性があるので、自治体によっては燃えるゴミとして認められていないからです。
牛革やコードバンなどの天然素材は、「燃えるゴミ」として出して問題ないのですが、自治体の中で厳しいところはランドセルを燃えるゴミとして認めていないところもあります。
メーカーなどによってはクラリーノでも安心して燃やすことが出来ると表記されている場合がありますが、それでも自治体の基準にそってランドセルは分別して下さい。
それに、ランドセルは150~200個ぐらいのパーツが合わさって出来ています。その中には金具もあり、それを取り外すことを条件に可燃ごみとして出しても大丈夫とされている自治体もあり、自治体によっては対応が様々です。
各地方・自治体別のランドセルの廃棄方法
ランドセルだからカバン類で可燃ごみだと思うかもしれませんが、実際はそうとは限らないようなので各地域・自治体別の廃棄方法を調べてみました。
私の自治体のネットで調べてみるとランドセルは可燃ゴミで『金属類(ばね・ねじ・とめ具等)は、可能な限り取り外してください』との注意書きがありました。
それでは、各地方・自治体別のランドセルの廃棄方法を紹介します。
①東京
私が調べてみたところ、東京都の練馬区・品川区・杉並区・北区・大田区・江東区・豊島区はランドセルが各区のごみ・資源の分別リストに記載があり、全て「可燃ごみ」とされていました。
新宿区ではランドセルは「粗大ゴミ」の扱いでした。粗大ごみを出すときは、有料で事前の申込みが必要です。
荒川区・中野区は30センチ以下だと「可燃ごみ」で30センチを超えると「粗大ゴミ」です。江戸川区は30センチ未満だと「可燃ごみ」、30センチ以上だと「粗大ゴミ」になっていました。
他の区はごみ・資源の分別リストでランドセルが表記されていなかったです。項目でカバンや革製品のところが該当すると言えますが、詳しく知りたい際は電話での確認が大事です。
②関東地方(東京以外)
神奈川県横浜市・埼玉県さいたま市ではランドセルは「可燃ごみ」としてごみの分別一覧に記載がありました。
千葉県松戸市ではランドセル(合成皮革製)は「その他のプラスチックなどのごみ」として30センチ未満に切って捨てることが求められています。そして、ランドセル(本革製)は「可燃ごみ」として出すことができます。
一方、千葉県柏市ではランドセルは「不燃ごみ」の扱いで、茨城県鹿嶋市も「不燃ごみ」です。
茨城県北茨城市は「可燃ごみ」で、金属は外してだすように注意しています。
③北海道地方
北海道札幌市・釧路市・北見市ではランドセルは「可燃ごみ」です。
一方、北海道小樽市・北海道森町ではランドセルは「不燃ごみ」です。
そして、北海道北広島市ではランドセルは「粉砕しないごみ」の分別です。粉砕しないゴミは他にもひも、コード類布、衣類、金属類、カセットテープやビデオテープなど破砕機に巻きつく恐れのあるものも分類されます。水色の有料の指定ゴミ袋に入れて出します。
④東北地方
青森県青森市・宮城県大崎市ランドセルは、「可燃ごみ」で金具を取って出すように記載されています。
宮城県多賀城市・岩手県盛岡市・福島県福島市は「可燃ごみ」です。そして、秋田県秋田市は「家庭ゴミ」(可燃ゴミ)としてランドセルを廃棄します。
岩手県花巻市もランドセルは「可燃ごみ」ですが、金属は極力取り外し「不燃ごみ」へ出すように記載がありました。
山形県山形市はゴミの検索に『山形市 家庭ゴミ 分別検索システム』があり、ランドセルを検索すると「雑貨品・小型廃家電類」の分類になります。有料指定袋に入れ、袋に入らないものは、1品につき1枚の共通収集シール(60円)を貼って出します。
⑤中部地方
愛知県名古屋市は「粗大ゴミ」の分別です。
愛知県豊田市は「可燃ごみ」ですが、金属部分はできるだけはずして「金属ごみ」への記載がありました。
静岡県静岡市・長野県長野市は・福井県福井市・石川県金沢市・新潟県新潟市は「可燃ごみ」です。
山梨県甲府市・岐阜県髙山市・富山県富山市は「不燃ごみ」です。
⑥近畿地方
大阪府大阪市ではランドセルは「普通ゴミ」(可燃ごみ)で、最大の辺または径が30センチ以下のものに限ります。30センチを超えるものは「粗大ゴミ」になります。
兵庫県神戸市は「可燃ごみ」ですが、金属パーツが簡単に外せない場合は「不燃ごみ」へとの記載がありました。
三重県津市は、ランドセル(皮革・合成皮革製)は「可燃ごみ」です。
京都府宇治市は「不燃ごみ」です。
⑦中国・四国地方
広島県広島市では「不燃ごみ」で、丈夫なポリ袋に入れて出すとの記載がありました。
山口県山口市・岡山県岡山市では「可燃ごみ」です。
香川県高松市は「破砕ごみ」(不燃ごみ)です。
愛媛県松山市は「可燃ゴミ」で、取りはずすことのできる金具は「金物・ガラス類ごみ」で出す記載がありました。
⑧九州地方
福岡県福岡市は「可燃ごみ」で福岡市指定の燃えるごみの袋に入れて口が結べない大きさのものは燃えるごみになります。重さで袋が破けるものは「粗大ごみ」です。
熊本県熊本市は「可燃ごみ」で、金属類はなるべく外し「埋立ごみ」に出してください。
鹿児島県鹿児島市・宮崎県宮崎市・沖縄県那覇市は「可燃ごみ」です。
お住まいの自治体でランドセルの廃棄方法を知る方法
ランドセルの廃棄方法を知りたい場合は、インターネットで「自治体名、ゴミ、分別」と入力するとほとんどの場合自治体のホームページが検索の上位になっているのでそこから「ランドセル」の項目をゴミ・分別一覧(自治体によっては名称が違うので注意)から探して分別方法を見つけてください。
自治体によっては、ゴミ・分別一覧がない場合、他にも一覧があってもランドセルが掲載していない場合があります。

ランドセルをゴミとして捨てる前に再利用も考えて
ランドセルを廃棄する方法を紹介してきましたが、実は6年間使用したランドセルには有効な活用方法があります。
- 財布やキーホルダー、ミニランドセルにリメイクする
- 海外に寄付する
- フリマアプリやリサイクルショップで売る



まとめ
色々な各地方・自治体のランドセルの捨て方について調べてみました。わかりやすい様に分別ゴミの名称を「可燃ごみ」「不燃ごみ」「粗大ゴミ」に変更しましたが、各自治体によってゴミの分別名も様々ありました。
そして、各自治体別でランドセルの廃棄方法が様々あると感じました。
ランドセル廃棄方法は自治体によって本当に違いがあるので、不要になって捨てると決めたランドセルは各自治体の方針をご確認の上、正しく捨てるようにして下さい。
捨てる以外にも方法があるので、ご家庭で一番いい方法でランドセルにお別れをしてくださいね。