新入学の時期が近づくと、店頭に並べられている色々なランドセルに目が行きどれも素敵で迷ってしまいますよね。
パッと見だけではやはり決められず、それぞれのメーカーさんから出されているカタログを見て決める人も多いと思います。
その時に、聞きなれない部品名が出てきたりして「これはどこの部品だろう?」と迷ってしまうこともあります。
このランドセルとこのランドセルはどう違うんですか?と店員さんに尋ねた時にも、いろいろな部品名を交えながら説明される事も出てきます。
そんな時に全く知らないよりは知っていた方がランドセル選びも捗りますし、購入してからも万が一どこかの部品が壊れた時に電話越しで部品名を出して説明することができます。
そこで今回はランドセルに使われている各部品の名前をご紹介していきたいと思います。
ランドセルオモテ面にある各部品
まずは1番最初に目にするランドセルのオモテ面に使われている各部品の名前を順番にご紹介していきたいと思います。
1:かぶせ
かぶせは中の収納部を全て覆い隠すようにつけられている蓋になる部分で一般的に使われているかぶせは錠前で止める「全かぶせ」タイプになります。
ランドセルの中身を守ってくれる代わりに、1番外側についている事で傷や汚れが目立ちやすく最初に劣化しやすい部分でもあります。
ですからランドセルカバーをつけて、雨や外傷から事前に防げるようにしておくと綺麗な状態で長持ちさせる事ができます。
2:かぶせ鋲
かぶせ鋲は錠前ベロを固定するためにつけられている物で、メーカーさんによっては自分の好きなデザインにカスタマイズ出来たりします。
最近では塾などで帰りが遅くなるお子様のために、夜道でも車のライトに反射して光るタイプのかぶせ鋲も使われていたりします。
3:ナスカン・フック
ナスカン・フックは給食着などをぶら下げておくパーツ部分で、ランドセル側面につけられています。
最近のナスカンは一定の負荷がかかると勝手に外れる仕組みになっており、自転車や自動車などの巻き込み事故などを防げるようになっています。
給食着などは紐が長いので、何かに巻きついてしまう可能性もありナスカンごと外れるように工夫されています。
4:持ち手
自宅の学習机の横にフックがつけられている場合、そこにこの輪っかを引っ掛ける事でランドセルを床に置かずに収納することができます。
すぐに手で移動したい場合や、ぶら下げて収納したい場合などに役立ちます。
ランドセル裏面にある各部品
次にランドセル裏面を見て使われている部品の名前を順番にご紹介していきたいと思います。
5:背当て
背当ては大きな背中部分にあたる部品名の事で、最近では蒸れやすい真夏でも通気性を良くするために凹みがあったり背中にフィットするように作られていたりします。
1度染み込むと取れにくくなる汗ジミなどを防ぐために、背中カバーも売られていますよ。
6:背カン
各メーカーさんで推している部分といえばこの「背カン」。
ランドセル本体と肩ベルトを繋ぐ役割があり、この背カン次第で背負い心地が大幅に変わると言われています。
最近の背カンは左右に動いたり別々に動いたりするタイプで、お子様自身の動きに合わせて開閉してくれるので体にも負担がなくラクラク背負えるようになっています。
7:Dカン・ナスカン
この2つは肩ベルト中央につけられている部品で、主に防犯ブザーや防犯笛などをぶら下げています。
8:肩ベルト
肩ベルトは別名肩ひもとも呼ばれていて、ランドセルを背負う時に肩にかけるベルトの事を言います。
肩ベルト自体のクッション性もメーカーさんによって違うので、実際に背負ってみるとフィット感の違いが分かると思います。
9:吊りカン
ランドセル上部の真ん中辺りについている金具の事で、机横に引っ掛けたりクローゼットのフックなどにランドセルをかけることができます。
ただ、髪の長い女の子の場合この吊りカンに巻きついたり引っ張られたりして髪が千切れたり痛い思いをすることがあるのでカバーなどをすると防げますよ。
10:留め具
留め具はランドセル底部から出ているベルトと肩ベルトを繋ぐ役割を持っていて、成長と共に合わなくなってくるベルトの長さ調節などもこの留め具を使って行います。
ランドセル底部にある各部品
次にランドセル底部にある部品の名前を順番にご紹介していきたいと思います。
11:ベロ
ランドセルのかぶせから錠前を繋ぐ革部分で、負荷がかかりやすい箇所でもあります。
選ぶ時には柔軟性・強度共にチェックしてから選ぶと良いですよ。
12:ダルマカン
丸い金具(2箇所)のことで、背負いやすさのために回転する仕組みになっています。
本体と下ベルトを繋ぐ大きな役割も担っています。
13:錠前
よく耳にする部分ですが、ランドセルの「鍵」にあたる部分で最近では自動でロックするタイプになってきました。
昔は手動で行っていましたが、閉め忘れて中身が飛び出してこないように自動でロックできるタイプに切り替わっています。
14:下ベルト
あまりじっくり見ることは無いですが、位置調整できるように何箇所か穴が開けられている部分です。
中には形状保持プレートが入っているものもあり、更に背負いやすくなっている場合もあるので下ベルト部分も要チェックですね。
ランドセルの収納部分にある各部品
次にランドセルの収納部分にある部品の名前を順番にご紹介していきたいと思います。
15:かぶせ裏
かぶせ裏は簡単に言えば蓋(かぶせ)の裏部分のことを言います。
主に時間割が入っていて、クリアファイルのような収納部になっています。
16:小マチ
最近のランドセルではこの「小マチ」にこだわっていて、マチを広げられるタイプも出てきました。
小マチには筆箱など少し形があってかさばるものを入れたりすることが多いです。
17:前ポケット
小マチの前にあるチャック付きのポケットで、お家の鍵を入れたり学校指定の手提げ袋をたたんで入れておいたりする箇所です。
18:大マチ
大マチは大きな箱型になっている収納部分で、教科書を主に入れている箇所になります。
最近の大マチはA4フラットファイル対応になっており、マチのあるファイルでも難なく入れられる仕様になっています。
19:内張り
あまり聞きなれない部品ではありますが、人工皮革で内装されているマチの内側部分のことを言います。
どうしても出し入れが多いマチ部分は教科書の角や水筒などで傷や汚れがつきやすく劣化しやすいので、外傷から守れるように施されています。
ランドセルの部品の名前まとめ
知っておきたいランドセルの重要部品部分をご紹介していきました。
ランドセルをこれから購入する人や、もう購入したけど念の為に知っておきたいという人は是非参考にして見てください。
いろいろな細かい部品で成り立っているので、知っておいて損はないです。
修理をお願いする際にも部品名が分からないと伝わらなくなってしまうので、事前に名称を覚えておくとスムーズにやりとりできますよ!