ある調査で、小学生の56%が「自分用の鍵を持っている」と答えました。
半数以上の小学生が家の鍵を持ち歩いていることになります。
子どもが小学生になって成長して嬉しい気持ちがありますが、
家の鍵を持たるのは親としては不安がありますし心配ですよね。
私が小学生の頃は『鍵っ子』といって首に鍵をかけて家に帰る小学生がたくさんいました。
私も実際、親が共働きだったので、低学年から鍵をもたされていました。
一人でよく留守番していたのをよく覚えています。
ですが、現在では学童があって子ども達の事情が様変わりしました。
母親が働いている場合、学童があり基準をクリアすれば預かってもらえます。
ですが、多くの学童は1年生から3年生くらいが対象です。
私の子どもが通っている学校付近の学童は共働き家庭の1年生から3年生が主に預っ預かってもらえます。
まれに空きがあれば兄弟のいる4年生以上の子も預かってもらえますが、ほとんどが低学年の児童です。
高学年になると学童に入れない子が増えてくるので、近くに義父母や親戚などがいる場合
又はお金がかかりますが企業がしている学童に入っている場合以外は鍵を持つ子が増えてきます。
母親が仕事をしていない人は、家にいる場合は鍵を持たせないでしょう。
ですが、子どもが帰宅する時間に用事で母親が家にいない場合は
低学年から鍵を持たせることもあります。
小学生にいつから鍵を持たせるの?
一般的に一番多いのは小学校1年生から2年生のようです。
小学校に上がるタイミングで持たせる家庭が多いようです。
次に多いのは3年生から4年生で、この学年あたりから学童に入れない子が増えてくるので、
そのタイミングで鍵を持たせる家庭が多いようです。
5年生から6年生では、大事な鍵を小さいうちに持たせたくないという家庭が主なようです。
実は私は3児の母親で、長女と次女が小学生です。
以前、仕事の都合で低学年のときに二人に鍵を持たせたことがありました。
持たせてしばらくは大丈夫だったのですが、その後なんと次女に家の鍵をなくされてしまいました。
そのときはなんでもっと上手に鍵の持たせ方を教えなかったのかと後悔ばかりしました。
鍵はその後、子ども部屋の中から出てきました。
出てくるまでの数日は、家の鍵を変えるか変えないか本当に悩みました。
小学生はやはり物をなくしやすいことを考えて、もっとしっかり鍵の重要性の話をして、
その子に合ったなくさない対応をしておくべきだったと思いました。
私が失敗した経験を活かした鍵をなくさない為の注意点や方法をご紹介します。
注意点①鍵を持たせる前に鍵の重要性を伝えよう
鍵を持たせる前にお子さんと話して欲しいのは、鍵の需要性です。
大人なら鍵がなくなるとどうなるか簡単に想像できるかもしれませんが、
子どもは鍵をただ単にドアを開ける物としか考えていない子もいます。
ですので、鍵を持たせることになった際は事前に鍵の重要性を伝えて下さい。
ここで私が失敗したことは、鍵を持たせる前に鍵を無くした際の危険性などを
簡易的に話してしまったことです。
「鍵を拾った悪い人が家の中に入って色々持っていってしまうかもしれない」
うちの小学生の長女と次女に言った言葉です。
当時は子ども達もなんとなく想像して鍵を無くすと怖いなと感じたと思います。
ですが、私はもっと具体的に話をすれば良かったと今は後悔しています。
鍵を無くして悪い人が家に入った場合、お金を探して家の中をグチャグチャに荒らすことや、
ひょっとしたら子どもが大事にしている物を持ってどこかに売ってしまうかもしれない。
そして、もしかしたら家の中で悪い人が待ち構えているかもしれないなど
鍵を無くした際に起りえる可能性が充分あることを真摯に伝えるべきでした。
うちの子ども達にはもっと真剣に話しをした方が良かったと思っていますが、
これはすべてのお子さんには当てはまることではありません。
お子さんによって怖い話しをしすぎて鍵を持つのを嫌がる子もいるかもしれませんので、
どう話すかはお母さんが決めて下さいね。
注意点②鍵を持たせる前に鍵の使い方を教えよう
鍵を持たせる前に、必ず鍵の使い方の練習をさせましょう。
もし玄関側が、人通りが多い場所ならスムーズに鍵を開けるのが望ましいです。
もたもたしていた場合、不審者の目にとまりそのまま家の中に押し入られる可能性もあるかもしれません。
そして、低学年や背の低い子は家の鍵の位置が思ったより高いことがあります。
もしかしたら踏み台を用意しないといけない場合がありますので、是非鍵を使った練習をして下さい。
うちの子は、鍵を開ける練習をしたときに鍵を逆に回して開かなかっただけで、
少しパニックになりました。初めてすることは大人でもドキドキします。
前もって練習しておけば、いざ鍵を開けるとき子ども本人も親も安心です。
後、鍵を開ける練習をしたら、一緒に鍵を開けてすぐ中に入り内側から鍵をかける練習もして下さい。
防犯面を考えると、不審者に隙を与えないように家の中に入ってすぐ鍵をかける指導もして下さい。
なくさない対応策①ランドセルの肩ベルトに取り付ける
ランドセルの肩ベルトに取り付けることができる『カギリターン』という鍵カバーが販売されています。
鍵カバーの中に鍵を収納しているので、はたからみたらそこに鍵があるようには見えません。
鍵を取り出す際は、ランドセルを下ろすことなく鍵カバーから鍵を引っ張り出すことができます。
鍵を取り付けたリングに伸びて縮むリードがついていますので、
使用したら鍵は鍵カバーに戻るようになっています。
鍵カバー自体をランドセルから外さなければ鍵をどこかに紛失することはありません。
商品を選ぶ際は、ランドセルと同系色にしましょう。
派手な色や模様が付いた鍵カバーは目立ってしますので、防犯面ではおすすめできません。
なくさない対応策②ランドセルの内側のファスナー付きポケットに取り付ける方法
ランドセルの内側にはファスナー付きのポケットがあります。ここに入れておけば、
子どもが自ら鍵を取り出さないかぎり鍵を紛失することはありません。
ランドセルによって内側のファスナーの中に何か取り付けられる様な金具がついているものもあります。
うちの子どものランドセルは金具では無く、紐がついていました。
鍵に紐やゴムを付け、その内側の中にある金具や紐に鍵を付けると紛失を防ぐことができます。
中に金具や紐が付属されていない場合はファスナーの丸い穴に通すと良いでしょう。
ただ、この方法はランドセルを下に置かないと鍵は取り出せません。
防犯面から考えるとスムーズに開けるのは難しいかもしれません。
実は、私の子どもはこの方法で鍵を無くしました。
最初は鍵をランドセルにしっかり取り付けていたのですが、
慣れてくると鍵をランドセルから外して使用するようになりました。
ランドセルの内側の中には入っていたのですが、
鍵がなくなる頃には内側のファスナーが開いていました。
そのままの状態で家に帰ってきた際に、内側のファスナー内から鍵が落ちてしまったようです。
鍵を持たせたら最初だけではなく定期的に鍵の確認を親はした方がいいと感じました。
鍵を持たせる際のNGな行動
鍵を持たせる際に安全面や防犯面を考えるとやってはいけない行動がいくつかあります。
親としてやってしまうNG行動は鍵を持たせる際に鍵に住所や氏名、
連絡先を書いたものを子どもに持たせることです。
子どもが鍵を落とした際に、その鍵を拾った人が悪い人だったら悪用される可能性はかなり高いです。
後、合鍵を玄関の近くに鍵を隠しておくことです。
よく聞くのが郵便受けや植木鉢の下ですが、他にもエアコンや室温機などの下、
水道などのメーターボックス内部や犬小屋の中などがあります。
それらの場所は泥棒に狙われる可能性がありますので鍵を置くのはやめましょう。
そして、鍵を持った子どもがやりがちなNG行動を紹介します。
NG例①鍵を常に首からぶら下げる
昔は鍵を紐で結んで首から下げていた子がいました。
この方法は、紐が切れない限りは鍵を紛失することはありません。
ですが、現在ではその方法は大変危険です。
子どもが首に鍵をぶら下げながら遊んでしまった場合、
遊具に紐がひっかかり大きなケガの原因にもなります。
子ども同士でふざけあい引っ張られることもありますので、絶対にしないようにして下さい。
防犯面でも鍵をぶら下げて歩くことで周りの人達に鍵を持っていることをアピールしています。
犯罪者に狙われやすいので要注意です。
NG例②服のポケットに鍵を入れておく
この方法が一番鍵を紛失しやすいです。大人でも鍵をポケットに入れるのは不安ですよね。
ファスナー付きの上着の場合、遊んでいる間に脱いでどこかに忘れてくる可能性があります。
鍵が入った上着ごと誰かに持って行かれるかもしれません。
ズボンの場合でもよく動いた際に落ちる可能性もあります。
ポケットに鍵を入れた状態だと外で鍵を紛失する確率が高いので、くれぐれも注意が必要です。
鍵を持たせたくない人は電子キーを利用しよう
ここまで鍵を持たせる方法を紹介してきましたが、
やはり子どもに鍵を持たせるのは心配と感じる方には電子キーがおすすめです。
この方法は子どもに鍵を持たせず、鍵を開ける方法を教えるだけです。
番号を覚えるだけでスムーズに鍵を開けることができます。
最近では指紋認証機能が付いたものがあるので、防犯面では一番おすすめと言えます。
しかし、この電子キーですが、正直お値段がかかります。
暗証番号のみの物は調べてみたら約15.000円~47.000円しました。
そこで電子キーには手が届かないうちの家が取り入れた方法をご紹介します。
うちは暗証番号ダイヤル式のキーボックスの鍵を使用しています。
勝手口が人目に付きにくいのでそこにダイヤル式のキーボックスを取り付けました。
番号を回すとキーボックスが開き中から鍵を取り出せます。
子ども達は鍵を使用したら、必ずそのキーボックスの中に戻し、番号を適当に回します。
番号を回すのでスムーズに開けるには時間がかりますが、勝手口なので今はこの方法で充分ですし、
なにより鍵を無くすことがないです。
この方法での注意点は、番号を他人に教えないと言うことです。
番号を教えてしまえば誰にでも入れるので、注意が必要です。
防犯面から定期的な番号の変更がおすすめです。
まとめ
鍵を紛失しないようにする為の方法はさまざまありますが、
初めて鍵を持たせる際はお子さんに合った方法を親が判断してあげて下さい。
そして、鍵を持たせたら是非子どもの鍵の管理状況を確認してあげて下さい。
私が感じた鍵を紛失したときの焦りや後悔の気持ちを多くの人がしないように願っています。