まだ子供が小さなうちは仕事や住まいなどライフスタイルの変化の多い時期でもありますよね。
転勤や転職などやむを得ない理由で引っ越しを余儀なくされる事もありますし、子供の成長に合わせて広い家への引っ越し、家の購入を考えるご家庭も多いように感じます。
とくに既に幼稚園に通っているお子さんがいらっしゃる場合、住まいの変化だけでなく転園を余儀なくされることもあるので
「せっかく今の幼稚園で良いお友達が出来たばかりなのに・・・」
「新しい幼稚園に馴染めるかな・・・」
っと、心配になるママも多いのではないでしょうか。
まだ年少のうちであれば、引っ越しへの抵抗も少ないと思いますが年中の終わりや年長に入ってから引っ越しが決まった場合は、お友達との繋がりも強くなっているので
「一緒に卒園させてあげたいなぁ」
と言う親御さんの気持ちもより一層強くなりますよね。
しかし、そんな思いと同時に頭によぎるのが「小学校」と言う存在です。
確かに馴染みのある幼稚園を卒園を待たずして離れるのは淋しいです。
でも、その先に待つ「小学校入学」と言う大きなイベントを迎えた時に子供が楽しんで行けるよう、小学生になるまでに生活を安定させておきたいですよね。
そのため
「切りの良い、卒園を待ってから引っ越すべきか?」
「早く新しい環境に慣れるために幼稚園のうちに引っ越す方がいいのか?」
などと、迷う親御さんも多いのではないでしょうか?
今回はそんな引っ越しに関する悩みを、2人の子供を持つ私の実体験を交えながらお話させてもらいます。
小学校生活をスムーズにスタートを切るためには早目の引っ越しがよい3つの理由
家庭の事情で引っ越しをしなければならないとき、区切りの良い卒園後から入学前を目安に考える人が多いのではないでしょうか。
確かに幼稚園保育の途中で環境が変わるよりも、卒園を待ってからの引っ越しをするほうが、気持ちの切り替えもしやすいなどのメリットもあります。
何より仲の良いお友達と同じ幼稚園を卒園することで、3年間過ごしたと言う達成感も得られ、より絆も深まるでしょう。
しかし「小学校生活をスムーズに迎えたい」と言う点から考えると、卒園を待ってから引っ越しするよりも、幼稚園のうちにに引っ越しておくほうが、実は親にとっても子供にとっても多くのメリットがあるんです。
小学校へあがった時、知り合いのいる安心感が半端ない!!
これは幼稚園のうちに引っ越す最大のメリットではないでしょうか。
小学校にあがったときに、1人でも「知り合いがいるか」「いないか」では安心感が全く違います。
これから小学校へあがるお子さんをお持ちのママさん。
「まだ小1だし、子供は順応性があるんだから、すぐに友達ができるでしょ。」
「みんなバラバラの幼稚園や保育園から来てるんだから同じ幼稚園の子がいなくても関係無いよね。」
って思っていませんか?
私も、長女が小学校へ入学するまでこう思っていました。
でも、これはとても甘い考えでした。
と言うのも実は私の娘も小1の時に同じ幼稚園のお友達が1人もいない小学校へ進学しました。
そこで最初にぶち当たった壁。
それが幼稚園や保育園ごとの輪に入れないと言うことでした。
もちろん、全くお友達ができないわけではありません。
「お友達になろうよ」っと声をかけられ、喜んで帰って来た事もあります。
しかし「ペアを作る」など「いざ」と言う時になると中々ペアが見つからないと長い間、悩んでいました。
そんな娘を見て、子供は私たち大人が思っている以上に同じ幼稚園だったお友達を「仲間」だと感じ心のより所にしているんだと思いました。
これは私の憶測ですが、子供たちって「新しいお友達」に興味はあると思うんです。
でも、新しい環境の中では安心感のほうが優位に立つんではないでしょうか?
また、この新しい友達を作る大変さはママにも言えることなんです。
小学校に上がると、幼稚園の頃と比べてグッと親同士の交流する機会が減ります。
それでも「子供同士が仲良くなれば、自然と仲良くなるのかな・・・」っと思っていましたが、そんな事はありませんでした。
もちろん、中にはそう言う人たちもいます。
しかし色んなママに声をかけて思ったのは、同じ幼稚園に多く知り合いがいるママさんたちは小学校で新しいママ友を作る必要性を感じていないと言う事です。
なので、こちらが積極的に「よかったら遊んでくださいね」っと声をかけても、素っ気ない返事も多かったです。
確かに逆の立場で考えれば、子供同士を遊ばせるもの「まだ気が合うかも分からない人」よりも「気心の知れた友達」のほうが安心ですよね。
こうした小学校での人間関係の不安を減らしたいのであれば、知り合いが増やしやすい幼稚園のうちに引っ越しを済ませておくことが得策です。
「年長からでも仲の良い友達ができるかな・・・」っと不安に感じる人もいるかと思いますが、きっと大丈夫です。
年少・年中のうちはまだそれぞれの遊びが多く、年長になってようやくみんなと関わる楽しさを覚えて来るような気がします。
それに幼稚園のうちは毎日の送り迎えでママ同士も顔を合わせる機会も多いので、短期間で深い付き合いがしやすいんです。
預かり保育ってありがたい!!!
突然ですが「小1の壁」ってご存じですか?
主にワーキングマザーに向けた言葉になりますが、ママが安心して働ける環境が整っていた保育園とは違い、公立の小学校に入学したとたん親の負担が一気に増えて、仕事と子育ての両立が一気に増える事です。
小1の壁について、別の記事にまとめたので気になる方は読んでみてくださいね。
「小1の壁」こんな言葉が存在するくらい、小学校に入学すると保育園や幼稚園時代よりも親の負担が増える場合があります。
その中でも分かりやすいのが、預かり保育です。
お友達と遊ばせたいから預かり保育に入れることありませんでしたか?
年長にもなれば、体力が有り余っているから毎日預けているご家庭も中にはあるのではないでしょうか?
しかし、小学校には預かり保育がありません。
例えば春休みに引っ越しをした場合、細かい片付けや手続きは子供が小学校に通い始めてから・・・っと思われる方も多いと思います。
しかし、実は学校が始まってからゴールデンウィーク頃までは幼稚園時代よりも帰宅が早いんです。
しかも、預かり保育がありません・・・想像しただけで、爆発しそうですよね。
その点で幼稚園は預かり保育があり、小さな子供を抱えて引っ越しするママにとってはとても心強いです。
私の経験上「卒園」「引っ越し」と「入学」が重なった時の大変さは、それはもう倒れる勢いです。
実際に、私は多忙やストレスが原因でこの時期に体調を崩しました。
「卒園」「引っ越し」「入学」それぞれのイベントをより心に刻むためにも、ひとつづつ確実にスタートを切ることをオススメします。
聞きたい時にすぐ聞ける!気軽に聞ける環境って大事!!!
幼稚園の入園準備。
些細な疑問や不安を感じた経験はありませんか?
幼稚園から配られる「入園準備リスト」に細かく書かれてはいるものの、もっとリアルな先輩ママからのアドバイスが欲しいな〜っと思ったりしませんでしたか?
それは、小学校の入学準備でも一緒です。
しかも幼稚園以上にランドセルなど高価なものを買う必要があったり、長く使うことになるものが多いので、なるべく失敗は避けたいですよね。
それに、学校によってちょっとしたルールが違ったりもします。
例えばキャラクターがOKなのか。NGなのか。
入学説明会で説明はあるかもしれませんが、子供のものってキャラクターではなくても動物が描かれていたりするものも多いですよね。
そんな時、どのラインまでがOKでどこからがNGなのか。もっと具体的なイメージが知りたかったりしますよね。
そんな時、心強いのが同じ小学校へ通ってるお姉ちゃん・お兄ちゃんをお持ちのママの声です。
幼稚園のうちに引っ越しが済んでいれば、こうした些細な心配事も相談できる知り合いが出来ます。
子育てを経験した事のない人にとってみれば小さなことかもしれませんが、こうした本当にさりげない悩みがママにとってはストレスだったりもしますよね。
なので、小学校入学と言う大きなイベントに向けてこうした相談が出来る相手が出来ると言うのは、幼稚園のうちに引っ越しをする大きなメリットと言えるでしょう。
幼稚園の引っ越しのタイミングまとめ
独身時代とは違い、小さなお子さんを抱えての引っ越しは悩み事が尽きませんよね。
しかし実際に私も子供を抱えての引っ越しを経験して思うのは「家族が一緒なら大丈夫」と言うことです。
幼稚園の途中でも、卒園してからでも。
きっと、どのタイミングで引っ越しても、必ず不安はあります。
でもそんな時に外で頑張った分、家に帰ったらホッとできる場所を作ってあげることで、子供たちも頑張って順応してくれると思います。
なので、引っ越しのタイミングを考えるときにお子さんの成長に合わせたタイミングも大切ですが、どうかパパやママに心の余裕が持てるタイミングも視野にいれて考えてみて下さいね。