皆さんはランドセルの正しい置き方を知っていますか?
ランドセルは購入して終わりではなく、そのあとの保管次第では劣化したり型崩れを起こしたりとランドセルに影響を及ぼすこともあります。
ついつい家に帰ってくるとポイッ!と投げてそこら辺に置いておいたり、かぶせを開いて折り曲げたまま置いたりと案外置き方が雑になる傾向があります。
でもそういうやり方で保管しているとあっと言う間に折り跡がついたりして、綺麗なランドセルの形を維持できなくなったり破損したりする可能性もあります。
そこで今回はランドセルの置き方のポイントや正しい方法、ランドセルを長持ちさせるコツをふまえてご紹介していきたいと思います。
ランドセルの置き方ってどんなものがある?1番正しいのは?
実はランドセルの置き方は大きく分けて「3パターン」。
それぞれの家庭で異なりますが、家の雰囲気に合わせて置き方を変えたり、子供がやりやすい方法で保管している事が多いです。
その3パターンのメリットやデメリットもふまえて見ていきましょう。
横置き
横置きは学校のロッカーがこのタイプなので、1番身近ではあります。
ランドセルの背当て部分を下にして置くパターンですね。
学校で必要なものを机の上で出し入れする時にこの置き方で行うので、横置き時間は必然的に長くなります。
家に帰ってからも見慣れた置き方で置く子も多いので横置きしているご家庭が多いように思います。
ただ、横置きする場合、ランドセルの肩ベルト部分の根元が折れていないかを気にして置かないと変な癖がついたり亀裂が入る可能性があります。
肩ベルトは常に背負ってランドセルを支える役割もあるので、肩ベルト部分を考えるとデメリットがある保管方法ではあります。
吊るす
吊るすタイプの保管方法では、机のフック・服を吊るすためのフックにかける、学習机用の椅子に肩ベルトをかけて吊るすなどがあります。
これら「吊るす」ことをメインとして考えられた保管方法は、場所をあまり取らないことと床に直置きしないので誰かが引っかかって転んだりランドセル自体を倒したりしないメリットがあるので、お部屋が狭いお家だったり床に物を置くのが嫌いな子はこの方法をとっています。
ただ吊るす場合、ランドセルの背カン部分のフックや肩ベルトなどランドセルの細かい部品に負荷がかかりやすく壊れる可能性もあるので「劣化・破損」の部分を考えるとデメリットです。
立たせる
立たせるタイプの保管方法では、お店などで新入学時期に綺麗に立たせて置いてあるあの方法だと思えば分かりやすいですね。
家に帰ってから宿題やプリントなどを出し入れしたり、次の日の科目を入れ直したりする時にやりやすいので結構この方法はポピュラーではあります。
ただしランドセルのかぶせを開け閉めする「錠前」が下になった状態で毎日置かれるので、錠前に負荷がかかりやすく壊れてしまう可能性も出てきます。
教科書などを何冊も入れていると結構重量も重くなるので、そこがデメリットです。
どの方法が正しいの?
どの方法が1番正しいのか?は、一概にこの中のこの方法が正しい!とは言い切れない部分があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、どれにせよ何処かに負荷がかかったり傷や劣化の可能性も捨て切れません。
ですからお子様自身で定着しやすい方法で置くのがベスト。
普通に使っていて壊れないようにできているので、これらのデメリットを見ても簡単には破損したりしないようになっています。
ランドセルを長持ちさせるコツは?
ランドセルの正しい置き方が分かった所で、次に気になるのが「ランドセルを少しでも長持ちさせる方法」ですよね?
せっかく高額なお金を出して買ったランドセルですから、ちょっとでも長くもって綺麗に維持させたいと思うのは普通です。
そこでランドセル自体を長持ちさせるためのコツをいくつかご紹介していきます。
ランドセルカバーを使う
1年生の時は黄色の交通安全のカバーを使用しますが、2年生以降は黄色カバーは必要なくなるのでかぶせの表面がむき出しになります。
そうすると雨で濡れたり、ロッカーなどに入れた時に傷がつきやすくなります。
これが6年間繰り返されてしまうとかなり劣化してしまうので、ランドセルカバーをつけておくと防げます。
ただしこのランドセルカバーも1週間に1回は取り外してお掃除する事が大事です。
かぶせを下にして置かない
男の子が良くやりがちなのが「遊んでくるねー!」と言って、かぶせ部分を下にした状態で放り投げて置いてしまうことです。
背中からおろした状態になるので自然とかぶせが下になってしまいます。
ですがランドセル本体に比べると、かぶせ部分は柔軟に出来ているため潰れたり傷がつく可能性もあります。
水に濡れたらすぐ拭き取る
いくら傘などをさしていても、ランドセルまで綺麗に覆うことはできなかったりするのでどうしても水に濡れがちになります。
その場合も、放置しておかずにすぐに柔らかい乾いた布で拭き取るようにしてください。
中の方も拭ける所まで拭いて、細かい部分はかぶせを開いた状態で1日乾くまで置いておきましょう。
背当てパットや肩パッドを使う
意外と気にしていない人が多いですが、夏場沢山汗をかく子供達がランドセルを背負って行き帰りすると背当てや肩ベルトの裏側に「汗」が付着しがちです。
実はこの汗、「汗シミ」になりやすく一度ついてしまうと綺麗に落ちづらかったりします。
ですから事前に対策しておく必要があります。
まとめ
ランドセルの置き方のポイントや注意する点、それ以外にも気をつけたいランドセルを長持ちさせるコツなどをご紹介致しました。
ランドセルは自分の管理次第で型崩れを防げたり、それ以外の部品の劣化などを防止できたりします。
つい遊びに行く前や学校から帰ってきた開放感でポイっ!と放り投げてしまいがちですが、6年間安心して使えるように、そしてなるべく綺麗な状態で卒業まで使えるように出来る限りのケアと置き方に注意をして大事に保管して下さいね!